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不動産コンサルタント |
倉 橋 レ ポ ー ト |
2010年11月号 |
三崎(下町)&城ヶ島活性化プロジェクト、スタート!
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先日、大分の豊後高田に行ってきた。
三浦半島の最南端にある「三崎下町」活性化を行うに際し、かねてから、一度、研究してみたいと思っていた街である。ここは大分県の国東半島に位置し、古い商店街を「昭和の街」というテーマで活性化を行って、いわゆる観光地として注目を浴びている場所である。
現在、私が取り組んでいる「三崎(下町)&城ヶ島活性化プロジェクト」では、同様に昭和の街並みが残っていることから、既存建物を利用するローコストな活性化計画を構築しようと考えている。
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なぜCFネッツが、かような取り組みを行っているのかが疑問の方も多いようだが、現在の地方経済は疲弊に疲弊を続けており、回復の目処は、およそ立ちそうもないと判断しているのだが、当社が、この三浦市の取り組みをバックアップすることで、成功事例を組み立て、それらのノウハウが全国にも同様に利用できるようになれば、他に類のない観光資源を持つ日本の国の活性化が図れるものと考えているからである。
別に政治家でも、行政でもないのに、一企業の我々が介在して行うものでもないとも思われるかもしれないが、我々は「不動産コンサルタント会社」であり、ノウハウに価値があるわけで、このノウハウは、従来の住宅系のものとは違って、商店街の活性化とホテル事業、ウイークリーマンスリーマンション事業、そして広告業、製造業にも波及させるつもりであり、その事業の進出によって当社は利益を追求するから、政治的な汚職や腐敗、行政の財政圧迫などに繋がることがない、新しい地域活性のあり方が追求できると考えている。
現在、まずは商店街の古い建物付の物件を購入し、徐々に準備を進めている。
下記は、三崎商店街の入口付近の写真であるが、結構、レトロ感が溢れており、左から3戸目の4階建てのビルは取得済みで、その他、この奥に繋がった商店街に面するものを3ヶ所、現在取得済みである。
結構、夢があって楽しいと思うが、如何なものか。
三崎は三浦半島最南端に位置し、関東大震災の際には城ヶ島が防波堤の役割を果たし、たいした被害を受けていない。また町全体が岩盤の上に存在する為、地震などの災害に強いばかりか、温暖な気候は、椰子の木をも生息できる程なのである。これは、千葉の房総半島と静岡の伊豆半島に挟まれて奥まった所にある半島ゆえの立地からなるのだろう。また、最近騒がれだした羽田空港からも1時間程度。乗用車であれば横浜横須賀道路と三浦縦貫道を利用すれば、通勤も可能なエリアで、実際私自身も港南台の事務所まで通勤しているのであるが、概ね40分であるからあまりストレスを感じない距離である。海は目の前、天然の地魚や自然の野菜なども豊富。もちろんプレジャーボートで遊ぶことも可能であるが、ジョギングやサイクリング、散歩等も充分楽しめ、健康志向、自然派志向の人等には、最高の居住地になりえるし、下町の商店街には居酒屋や飲食店も豊富であるから、夜も徒歩圏で飲食ができる。また、一応、当社では「エコリスト」という商標を取得し、これらの呼称を活用して、エコライフを望む人たちの住みやすい街創りも目指す。
また、今年で中止となって2年目の「三崎花火大会」も復活させるべく運動も始めているし、商店街の飲食店や商店とも協力して、ガイドマップなども製作する準備も進めている。
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大分の豊後高田で参考になったのは「一店一宝」運動。これは各店舗で所有している懐かしい「お宝」を各自店舗の前に飾るというものらしいのだが、これであれば行政などのコストはかからない。
これらの手法は参考にはするものの、「昭和の街」だけで観光資源にはならないことは充分承知である。我々は「昭和の漁師街」というコンセプトで、「海」「山」の産物を活用して飲食店や土産店などを充実し、街全体では懐古的な印象の街創りをしつつも、「おいしい」「楽しい」「快適」を追求してゆきたいと考えている。
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現在、以前に買った「蔵」では、食器店の出店希望者があり、来年4月のオープンを目指して準備が進んでいる。また4階建てのビルの2階にはギャラリー兼観光案内所を設置し、そこでは広告代理店のような機能も設けるつもりだ。
事業自体が可能であり、出店者が増えれば不動産の投資効率も10パーセントを超えるし、投資家としても充分な利益を得ることができる。それも首都圏のワンルーム並みの少資本で店舗のオーナーになり得るのである。
社会性、事業性、地域性、そして投資効率。
私にしてみれば、大変有意義な楽しみの一つであることに、違いはない。 |
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