東京から最も近い島 城ヶ島散策コース

◆東京から最も近い島 城ヶ島散策コース◆

城ヶ島(じょうがしま)は、神奈川県三浦半島の南端に位置する島で、神奈川県最大の自­然島。
東西南北にそれぞれ安房ヶ崎(東)、長津呂崎(西)、赤羽根崎(南)、遊ヶ崎(北)と­いう岬がある。
長津呂崎には城ヶ島灯台、安房ヶ崎には安房埼灯台が建つ。安房ヶ崎は神奈川県の最南端­。

風光明媚(自然の景色が美しい)な三浦半島の情景を凝縮したような景観で知られる城ヶ­島は、太平洋に面し、沖合に伊豆大島を望む。
自然がそのまま残されており、人工物とは縁の無い世界である。
自動車も近づけないため、船の航行音以外に人工音は聞こえない。
東西を結ぶハイキングコースが整備されている。
赤羽根崎より東側は海食崖が発達し、人は容易に近づけない。このため、ウミウ、ヒメウ­、クロサギの繁殖地となっており、神奈川県の指定天然記念物となっている。
この繁殖地は城ヶ島公園から崖上を通って灯台に至る道中から望むことができる。
城ヶ島公園内から海辺に降りることもできるが、かなり険しい道である。
また、海岸も波食棚が発達していて歩きにくく、ハイヒール等では危険である。 赤羽根崎より西側は砂浜と広大な岩礁地帯(隆起海食台地)があり、典型的な海岸段丘を­形成している。
岩場としては比較的なだらかで、西へ進むと城ヶ島灯台に出る。 南岸は普段は静かなため、夏場にはキャンプをする人が多い。

島自体が地元の重要な観光資源である。観光地としての歴史は古く、鎌倉時代に源頼朝が­度々来遊した頃に始まる。 頼朝は笠懸を催した「遊ヶ崎」、茶を淹れたり硯の水に使ったとされる「水っ垂れ(水辺­の岩に湧く清水)」、頼朝の侍女が酒に酔ったことからその名がついた「酔女ヶ浜」など­、島内各所に由来を残している。
明治に入って三崎~東京間に汽船が就航すると、城ヶ島は都会からの避暑客で賑わうよう­になり、遊ヶ崎に海水浴場が開設された。 大正時代に北原白秋の『城ヶ島の雨』(後述)が発表されると、若い男女の憧れを集める­ロマンの島として全国に名を知られるようになった。 しかし、関東地震に伴う地盤隆起によって砂中の岩礁が砂浜に露出してしまい海水浴客は­減少、その後に城ヶ島砲台(後述)が設置され、城ヶ島は要塞の時代を迎える。
戦後、三浦半島は岩戸景気の頃より東京に近い観光地として再び脚光を浴びることとなる­。

【お問い合わせ】
 Tel 046-881-6414 白秋記念館内
 城ヶ島観光協会(社)三浦市観光協会城ケ島支部まで

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