【倉橋レポート】【不動産投資】【不動産セミナー】【不動産コンサルティング】【賃貸管理】
不動産投資に関するプロ集団。個別コンサルティングや不動産投資セミナー、不動産業界への研修セミナーも開催。全国賃貸住宅経営協会と全米不動産管理業協会の正会員。
国際ライセンスCertified Property Manager取得者が経営。株式会社シー・エフ・ネッツ 横浜本社〒234-0054神奈川県横浜市港南区港南台3-3-1港南台214ビル4階 TEL045-832-7440 FAX045-832-7452
HOME >不動産コンサルティング >倉橋隆行 >倉橋レポート >2011年2月号
当社が提案した 「昭和の漁師街復活活性化プロジェクト」 が、 下町・城ヶ島活性化プランに 正式に採用されました! |
||||
まさに半年くらいかかって、当社が提案したプランが採用され実現に向けて動き出している。 本件は、三浦市の活性化を図るために創設された助成事業で確かに助成金は出るものの低額であり、当社が考えている事業内容のコストには程遠いものだが、当社のプランが三浦市に認められ、三浦の商工会議所や市役所などが当社と一緒に町興しをするところに意味がある。これは衰退する一次産業の街を三次産業に直結して収益構造を見出し、従来の行政の仕組みを変革させる、欧米型のビジネスモデルを構築させる実験である。 現在、私たちの仕事は、ひとつの不動産の収益性を検討しながら投資を行っているのであるが、今回の仕事は、複数の不動産に投資し、地域社会に沿った形に変革させて街全体で収益構造を作り上げようとするものである。例えば欧米の場合、砂漠のような広大な敷地を購入し、そこに街並みを作り上げて価値を高める仕事が一般的である。判りやすい例ではディズニーランドが、その手法である。オーランドの砂漠を買占め、買い占めた土地の10分の1くらいにディズニーランドを開業する。その後、来場客数を見据えながら、新たなアトラクションを増設して拡大させ、その付加価値を使って隣接地にホテルやショッピングアーケードや住宅地を開発して売却して資金回収を行うのである。もちろん、日本のディズニーランドも同様なシステムで伸ばしてきた。ディズニーシーの増設等も、先に土地を購入しているから出来るわけで、後から買収などしていたら利益が流出してしまうのである。 今回、当社では、この活性化プロジェクトに影響する地域の不動産を購入している。既に昭和初期に建築された「蔵」を購入、ここでは4月から食器店が開業し、バスターミナル前の4階建てのビルでは、先日、お伝えした「美術館」を開業する。その他、商店街の中では、かなり大きなビルと駐車場を購入していて、ここにNPO法人「三浦映画社」を移転させて、その2階では、映画カフェの開業準備を進めていたりする。また、「城ヶ島 遊ヶ崎リゾート」も、今回のプロジェクトとは関係なく、ホテルとレストランの営業をしている訳で、当然、このプロジェクトの地域である。 今回のプロジェクトは、既にある店舗などの不動産を購入して再生し、賃貸で貸すか、自らの事業を行うかで収益構造を作るものであり、欧米型のスタイルと比べれば、小資本で、しかもリスクが低い事業である。
また、現在、飲食部門を強化し、夏のイベントに備えるほか、飲食店出店などを目指す「起業塾」を、城ヶ島 遊ヶ崎リゾートで行い、三崎の街に順次出店させようと考えている。 私自身、飲食店の鉄則は、清潔、衛生的、美術的、そして美味しいというのが当たり前であると考えている。店内が清潔で、調理場所は衛生的でなければならないし、器や盛付けなどは美術的、そして食して美味い、というのが基本である。ところが、この不景気になり、価格の限界値が下がれば下がるほど、これらの基本が崩壊する。清潔な店内を維持する、あるいは調理場を衛生的に保つには人件費と材料費、盛付けには技術が必要だし、器は、良いものは高額であるし、食材も美味いものは仕入れが高い。従って、全部を満たすのは、かなり難しいことは確かである。しかし、私自身は、時代を逆行するようで恐縮ではあるが、あえて、ここは引かずにチャレンジしようと考えている。現在、閑散期に、城ヶ島 遊ヶ崎リゾートでは、レストランの床を当社開発の無機コーティング材でコーティングし、調理場も当社開発「OM−2」の抗菌コーティングで全部を施工、3月から和食の板前を採用し、更に地元食材で厳選した料理を、美術館に展示する「澤田痴陶人」のデザインをモチーフにした本場伊万里の痴陶人工房の食器で提供する。多分、かような贅沢はどこでも出来ないと思うが、少なくとも、この地域で文化レベルを上げることで可能となる。そして価格はリーズナブルな設定にするつもりだ 。 今回の起業塾には、不動産と関係ない人達が大半となるのであるが、この時期だからのニーズがある。これだけ失業率が増え、地方都市に仕事がなくなり、過疎化が進んでいる。こんなに都心部に近い三浦市ですら人口の減少が顕著であるから就労チャンスは見当たらない。であれば、小規模店舗の開発で、起業者を増やしてチャンスを与えることが出来れば、地域活性に弾みがつく。私の考えでは不動産の活用は、住居より、事業目的で収益構造が作れれば、そのほうが、明らかに収益力は高まり、付加価値は高くなるのである。勿論、一からやるのは、この時期、危険を伴うが、当社の傘下で徐々に拡大してゆくのは、さほど難しいものではないのではないかと考えている。 今回のプロジェクトのサブタイトルは、「商店街のテーマパーク化」、である。 |
||||
Kurahasi's Report TOP |