先日来、話を進めていたホテルの購入。紆余曲折があったが、なんとか契約までこぎつけ具現化し、いよいよ準備に取り掛かっている。
部屋数は10室しかないが、神奈川県最南部に位置する有人島「城ヶ島」にあり、城ヶ島では珍しく、砂浜のあるビーチに面しており、両サイドがクルーザーやヨットの保管のできるマリーナがある。また、対岸には魚の宝庫「三崎港」があり、ここでは、地元の魚が手に入る。よく「三崎」というと、「まぐろ」をイメージする人が多いが、おいしい「まぐろ」は築地行きであって、ここでは期待できず、むしろ地元の魚やたこ、イカなどのほうが新鮮で旨い。また、三浦半島は、「西瓜」や「大根」が有名であるが、普通の野菜類も、実はうまい。
そこで、このホテルのコンセプトを「第二のリビングダイニング」とし、肩のこらない「もてなし」と、他では味わえない「地元料理」と「お酒」を用意することにした。どうせやるからには、一般的な宿泊施設とは違うものとしたいと考えている。
部屋は、全室オーシャンビューのツインタイプで、一部、和室などもある。従って、一人で宿泊する際はツインのシングルユースとなる。食事は予約制で、ルームサービスか、テラスに面したレストランバーで楽しめるような工夫をする。食材は、毎日用意される、その時期の旬な食材で調理する為、メニューなども、日々、お勧め料理となる。また、魚や野菜は、たらいに氷をいれたスタイルで保存して提供するから、日常では味わえないものばかり。
あわせて、ビールは生だけではなく、世界のビールで珍しかったり、美味しいものをビンで用意するし、ワインもスロベニアワイン、日本酒などは、体に優しい純米を中心に取り揃える予定だ。
さらに、現在、2箇所ある浴室(もちろん各部屋にもある)のほかに、海に向かった庭先にジャグジーの新設も行う予定で、オールシーズン、エステやマッサージなどのサービスも受けられる。またレンタルで自転車や釣り道具も用意するので、のんびりと釣りをしたり、サイクリングをしたりと、遊びには事欠かない。あわせて、メモリアルグッツとしては、地下にカラオケ兼レコーディングスタジオ(そんなに大きくない)を用意し、レコーディングしたものをミキシングして、オリジナルのCDを作成できたりする。
ま、遊び方のイメージであるが、ひとつは、連休の過ごし方。朝、のんびりと起きて、遅い朝食でもとってから、城ヶ島へ。横浜からなら、乗用車で40分から50分位。三浦の西瓜畑を突っ切る道をドライブで楽しみ、早めにホテルへ。到着後、シャワーの代わりにジャグジーでのんびりしてマッサージ。風呂上りには、氷でしめた野菜を、塩か味噌(特製を用意)で丸かじりか、サラダで食しながら、海辺を望むテラスでビールを飲む。ちょっと軽く仮眠した後、レストランバーで夕涼みをしながら地魚料理などをつまみに美味しいワインや日本酒(純米酒7:ペリエ3の飲み方がお勧め)を飲む。そして海を望むテラスで、波音を聴き、星のきれいな夜空を眺めながら、三浦野菜のお新香か塩辛で、やっぱり日本酒がいいかな。そして翌日は、ゆっくり目覚めて朝食後、磯釣りをしたり、童心に返って、城ヶ島や三崎などをサイクリングしてもいい。城ヶ島には、史跡なども多い上、公園なども豊富。三崎港までは城ヶ島大橋を渡って20〜30分もあれば移動できるし、磯釣りなら徒歩圏内に多くポイントがある。釣った魚や地元で買ってきた魚は、ホテルで調理したり、場合によっては、ホテルのマネージャーが調理の仕方まで教えてくれるから、自分で捌いた魚を食することができる。また、三崎港近辺には昭和の時代の匂いを残す懐古的な多くの飲食店が存在し、私や地元在住のホテルマネージャーのお勧めの店などの紹介も行っており、飲み食いには飽きない。
このホテルに滞在することによって、もたらされる「楽しみ」には、奥が深くて幅が広い。
また忙しい人へのお勧めパターンは、仕事が終わってから城ヶ島へ。予約をしておけば、バーの営業時間内なら、地元の料理を用意しておくことができる。夜7時にオフィスを出れば横浜からなら8時前、都心部からなら掛っても9時前には着くことができる。ついたらジャグジーで汗を流し、海辺のテラスで美味しい料理とお酒を楽しみ、早朝に帰宅すれば、飲酒運転にはならないし、翌日、すぐに仕事につける。とにかく、都心に近い隠れたリゾートなのだから、利用目的は豊富だ。
もちろん、かようなリゾート施設は高額なのが難点であり、行きたいけど行けないのが世の常であるが、このホテルは、至ってリーズナブルな価格設定にしようと考えている。室料は2名利用で12000円(税込み)、1週間では6万円、1ヶ月では24万円の設定である。「当社の会員特典10%off」。酒の種類と分量にもよるが飲食代金は3000円〜5000円程度で考えている。つまり2人で利用すると、一人1万円程度で楽しく過ごせ、何度もこれる環境を整備したいと考えている。たとえば、都心で食事をしてカラオケでも行こうものなら、飛んでしまう予算で、ちょっと足を伸ばせば楽しめる究極の贅沢ができたらどうだろう。
私なりにリゾート生活を楽しんだ経験のなかで、不満なところを改善する、何度も行きたくなるようなリゾートホテルを目指してゆきたいと考えている。
不動産投資の場合、何もアパートやマンションのレジデンシャル(居住系)だけが投資ではない。オフィスも商業施設も、そしてホテルや農業までも。不動産の活用方法に限定的なものはない。やれる範囲で、ソフトの研究開発が必要だと考えて、自ら実験している。
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