生活習慣病の代表格である糖尿病。
この糖尿病への近道である肥満が、家計だけでなく職場にも非常に高コストな病気であることが明らかになりました。
職場における病気のコストをグラフ化したものによると、うつ病に次いで肥満が経済的な損失を生むものであることがわかります。
うつ病は、入院が長期化するものの代表でもあり、欠勤を余儀なくされるなどダメージの大きいものですが、
肥満は、医療費がかかる腰痛やがんや慢性疾患とは異なる、仕事に対して大きな影響を与えるものということができます。
この肥満・メタボに対しては、さまざまなダイエット本があり、いろんな食事法が推奨されています。
その中で、非常に斬新で、かつ論理的だと思われるのが、医療法人アクアクリニック理事長の釜池豊秋 氏の
「糖質ゼロの食事術」です。
(※私 ライフデザイン事業部 藤本の個人的な意見です。)
著書「医者に頼らない!糖尿病の新常識 糖質ゼロの食事術」
まず、食事は、朝食も昼食もとらない夜一食です。
野生動物を引き合いに出し、「空腹→活動→食→休養」が自然の摂理にかなった順序であり、食べてからすぐに活動することは、胃腸などの消化器官肉べき血液が筋肉に行ってしまい、胃腸に大きな負担を与える。だから、活動前には食べるべきではない、という考えです。
そして、三大栄養素といわれる「糖質・脂質・たんぱく質」の中で、糖質ではなく脂質が主要エネルギー源であり、糖質は不要であること。
(他の先生も、この脂質について、糖質・たんぱく質に比べて保存に向いていること、1gあたりの熱量も他に比べて倍以上あること取り上げ、現在の飽食の時代以前の長い空腹の時代には貴重だったこの脂質が、肥満の原因になっている皮肉について書いています)
さらに、糖質をとらないことで、血糖値の上がり下がりなく一定に保たれるため、空腹感がなく、朝食を抜けば昼食を抜いても平気になること。
そして、糖質をとらないためインスリンの追加分泌がなかったので、カロリーバランスの面でも、カロリーの消費が貯蓄脂肪を持って行われるので、肥満をストップすることができる、という内容です。
(上記「他の先生」によると、朝食を抜いてもおなかが減らない仕組みとして、「糖新生」というものがあります。これは、肝臓と腎臓で、内脂肪やタンパク質から糖を作る仕組みがあるとのことです)
具体的な糖質ゼロの食事内容としては、
米・小麦などの穀類、ジャガイモ・サツマイモなどの芋類、砂糖・蜂蜜などの砂糖甘味類、エンドウ・ソラマメなどの豆類、ミカン・バナナなどの果実類、ピーナッツ・アーモンドなどのナッツ類、饅頭・ケーキなどの菓子類を危険なものとし、
芋類ではこんにゃく、豆類では豆腐、果物ではアボカド、ナッツではくるみなどの例外はありますが、肉・魚・野菜を除き、多くの食べ物を口にしないことを推奨しており、ここが肝でもありますので、よく理解してからはじめる必要はありそうです。
ご興味のある方は、ご一読ください。
※あくまでひとつの方法ですので、実行につきましては、各自の責任でご判断ください。