陶器と磁器の違いについて |
焼き物は大きく分けて、陶器と磁器にわかれます。 陶器と磁器の一番の大きな違いは材料の違いです。 土物とは主に自然界に取れる粘土(地面を掘った時に出る粘土層)を原料とし、 材料の違いはもちろん焼成後の特徴に変化を与えます。 陶器は土の素朴な風合いや職人さんの手作業の温かさ感じられ、 陶器や磁器といっても神経質になる必要などありません。 洗い方も、洗剤は普段使っている、台所用洗剤で普通に洗っていただくことが可能です。。 普段の生活の中で、焼き物に触れない事はほとんどと言って良いほど無いでしょう。 案外気軽に楽しむことのできる、焼き物。 あなたの趣味のいっそう幅広いものとなることでしょう。 |
伊万里陶苑・磁器製造の行程 |
下絵付 |
上絵付 |
上絵の焼成 |
伊万里陶苑工房痴陶人をはじめ伊万里陶苑所属デザイナーが数々の製品を世に送りだしている工房です。磁器の製造には伊万里陶苑独自の行程を持っており、また、伊万里陶苑ブランドの向上を目指して手間と時間を惜しまずデザイナーは仕事に励んでいます。 |
釉薬30種類程の釉薬があります。この釉薬を土の種類によって、掛け分け、土のよさ、釉薬のよさを引き出しています。釉薬の原料として天然の柞灰(柞の木の皮)天然の土灰(雑木の皮)を水にさらし、1週間ほどねかせてアクを取り乾燥、そしてその他の原料と混ぜ合わせ釉薬を造っています。 |
窯(素焼)素焼き行程に関しては一つ一つ手積で窯へ積み込み、約10時間程焼成、通 常の品物では約850℃~900℃で焼成します。物により焼成時間が15時間、そして焼成温度は900℃~950℃まで上げて焼成しています。 |
窯(本焼)本窯に際しては焼物自体の最終段階なので今まで以上の気づかいが必要です。焼物というのは焼成時間が短いと、焼物自体の強度が低下するので当社では約24時間、火入れから火止めまで全行程を人間が操作します。温度チェック、火色のチェック、ゼーゲルのチェック(ゼーゲルとは、温度により変化する物)。この作業が焼物をより強い食器、作品を生み出すきっかけとなり、窯焼は「世話やき」と言われています。 |