がんと肉食

「がんになったら肉を食べなさい」

一見奇をてらったようなタイトルのこの本を書いたのは、新宿でクリニックを開かれている医師の溝口徹先生

先生によると、
がんを怖い病気と感じるのは、がんが死に直結し、がんによって手足が細くなり、頬がこけて、ひどく痩せた状態になるから。

がん細胞というのは、増殖するエネルギー源を血液中のブドウ糖から得ていて、正常細胞の6倍以上のブドウ糖を消費しているとのこと。

そして、糖尿病とがんの関わりから、肉食の奨めへと劇的に進んでいきます。

・糖尿病にかかるとその後、がんでお亡くなりになる方が最も多く、心筋梗塞の3倍以上の死亡率である。

・がんは、肝臓から血液中へ大量のブドウ糖を供給されるように身体を変化させてしまう。

・肝臓でブドウ糖供給の材料となるのが、糖原性アミノ酸で、これは主に筋肉に多く含まれるため、がんによって必要とされるアミノ酸のために消費されて、がん患者の筋肉はやせ細ってきてしまう。

・このがんがたんぱく質を利用することを根拠に、動物性のたんぱく質を制限することを指導する誤った指導法も広まっている。

・しかしこれは誤りで、がんのたんぱく質利用と人の食事からのたんぱく質摂取とは関係がない。

・逆に、がんの治療中は、筋肉が細くならないようにしっかりとたんぱく質の摂取量を確保するべき。

ここでの溝口先生の主張は、がん治療の際の最重要栄養素はたんぱく質であるという点に集約されます。

また、一定の罹患部位を除いた患者の免疫力体力を奪う抗がん剤の問題点、がん治療に対する栄養療法の有効性について伝えています。

昨今次々と明るみになるデータや糖質ゼロ食品の広まりにより

食事における栄養素における炭水化物を減らして、肉や魚卵などのたんぱく質を増やそうという流れは、一段と大きな流れになっています。

また、ビタミンCを見直す動きもあります。

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